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マカロン達が長靴の中に落ちてから約3日が経とうとしていた。
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アップル「‥‥‥。」
グゥ「‥‥‥。」
ピィ「‥‥‥。この中に落ちてからどれくらい経ったかしら‥‥。」
レェ「‥‥さぁな‥。」
ピィ「‥‥‥。」
キィ「また皆んなで大声出してみようか?」
ブゥ「‥‥多分聞こえないよ。ずっと叫び続けたけど誰も助けに来ないし。」
キィ「‥‥‥。」
ピィ「あ、諦めちゃダメよ。きっと私達みたいに耳が良い子が助けに来てくれるわ。諦めたら助からないわよ。」
レェ「じゃあやりたいやつだけやれよ。」
ピィ「ちょっと、そんな言い方ないでしょ。ここから出たくないの?」
グゥ「ケンカはやめましょう‥。疲れるだけです‥。」
ピィ「‥‥‥。」
レェ「‥‥‥。」
ブゥ「‥‥‥。クスン、クスン‥。」
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アップル「‥‥‥。」
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その時。
ポツ、ポツ‥。
キィ「わ、雨だ!」
ピィ「そんな!どうしましょう。」
雨はどんどん強くなっていく。
グゥ「傘にできるような大きい葉っぱがどこかにあれば‥。」
雨水は長靴の底にあっと言う間に溜まっていく。
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レェ「くそっ!長靴の中に水が溜まってきてるぞ!」
ブゥ「ど、どうしよう。僕泳いだことなんてないよ。」
ピィ「そんなの皆んな一緒よ!」
キィ「足が冷たいよ〜。」
レェ「このままじゃ皆んな溺れちまうぞ!」
すると、ピィが一枚の大きな葉っぱが流れてくるのを発見した。
ピィ「あ!あそこにでかい葉っぱがあるわ!あの上に乗るわよ!」
5匹のマカロンとアップルは、水に浮かんでいた大きな葉っぱに乗った。
ザーッ!ザーッ!
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グゥ「寒いです〜。」
キィ「よ、酔っちゃうよ‥。」
レェ「おいグゥ!泣いてないでもっとくっつけ!じゃないと落ちてしまうぞ!」
ブゥ「ぼ、僕ブゥだよ。ゔぅ、ゔっ、ゔっ。」
5匹のマカロンとアップルは必死にしがみつく。
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アップル「頼むから早くやんで〜!」
ピィ「しっかりくっついて!落ちるわよ!」
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しばらくして、雨が止んだ。
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ピィ「‥‥うぅ‥。」
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ピィ「‥‥雨の水は‥‥?」
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起き上がるピィ。
ピィ「これは‥。」
次にアップルがゆっくりと起き上がる。
アップル「ピ、ピィ‥。よかった‥。皆んな生きてた‥。」
ピィ「雨水はどこにいっちゃったのかしら‥。」
アップル「土が吸っちゃったんじゃない‥?それにここ少しは陽が当たってるし。」
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ピィ「土‥?」
アップル「え、なに土も知らないの‥?ほらこれ。‥‥あれ?芽が出てる‥。」
ピィ「この葉っぱの事?」
アップル「そうだよ。あんた達が食べてる葉っぱはこうやって土から生まれるんだよ。」
ピィ「へぇ‥‥。凄いのね‥。土って‥‥。」
レェ「‥う、ゔぅ‥。皆んな生きてたか‥。」
ブゥ「し、死ぬかと思った‥。」
キィ「う〜。もうビショビショ‥。」
グゥ「皆さん無事で良かったです‥。」
次々に起き上がるマカロン達。
するとピィが。
ピィ「ねぇ。私達ここで生きていきましょう!」
アップル「‥‥えっ!」
ブゥ「え、え、え。な、何を言い出すの?」
グゥ「じょ、冗談ですよね。」
ピィ「この土とかってのがあればなんとか生きていけるわよ!」
レェ「‥お、おい‥。」
ピィ ここは私達が生きてく世界なんだ。
そう心に決めた私には、長靴の中の世界が今までと違うものに見えたような気がした。
そして、どう生きていくべきか見えた気がした。
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第4話 希望の芽
おわり
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