ピィ『ベビーリーフが消滅してしばらくの月日がたった。
小人と虫、妖精達は新しいベビーリーフを作っているわ。』
キィ『ここはバームクーヘン学校だよ~。ノエルが先生で、小人や虫達、ついでにナッツ達と一緒に何かやってるよ~。今日は粘土でなんか作ってるみたい。』
ノエル「ブラウニーくん何作ってるの?」
ブラウニー「飛行木です。」
小人「お前またそれかよ~。」
ブラウニー「僕は飛行木を作って飛べない生き物たちの手助けをしたいです。」
クリープ「ブラウニーすげ~。」
ブラウニー「ふふん。」
ノエル「それならお年寄りや体の弱い生き物達が助かるね。僕も飛行木で空を飛んでみたいな。マフィンちゃんは何作ってるの?」
マフィン「私はバームクーヘン!はいノエル、あーんして!」
ノエル「えっ、えっ?」
ブラウニー「むっ。」
グミ「ぐひっ。」
マフィン「もうノエルったら照れないでよっ。」
ナッツ「まーったく…。」
コンコン(ノックの音)
ミルク「あ、アップルよ。」
アップル「こんにちはー!キッチンマカロンでーす!給食を届けに来ました!」
ノエル「やぁアップル。配達ご苦労様。」
アップル「いいえー!」
ブラウニー(ぽっ。)
クリープ「ブラウニー顔赤いぞ。熱でもあるのか?」
小人「今日の給食なに?」
ミルク「いいにお~い。」
アップル「今日はりんごと蜂蜜が隠し味のカレーよ!」
マフィン「わあ~~!」
アップル「じゃっ、私次の配達があるからもう行くわね。後で感想教えてね。」
ノエル「ありがとう。」
ブゥ『アップルは僕達のお店の配達員をしてます。ノエルくんの学校に給食を届けたり、皆んなにお弁当を届けたり、毎日元気に飛び回ってるよ。』
アップル「あらクッキーこんにちは。」
クッキー「おぅアップル。」
アップル「屋根の修理?」
クッキー「あぁ。雨漏りしちゃってたからな。丁度石が手に入ったからもうちょっと頑丈な造りにできそうだ。配達頑張れよ。」
アップル「クッキーもね。じゃっ!」
グゥ『クッキーさんは大工さんというお仕事をしてますぅ。材料を集めて皆んなのお家や雑貨を作ってくれてます。凄いですよねぇ。』
アーモンド「ほら、もっと腰を落とす!」
小人「ぜぇ、ぜぇ。」
虫「そ、そろそろ休憩しようぜ…。」
アーモンド「そんなんじゃ明日子供達と作業した時に笑われるわよ。」
レェ『アーモンドはベビーリーフの住民達に畑仕事を教えてるぜ。たまにノエルの学校の子供達にも教えてるんだ。ちなみにあのメガネはアーモンド相手には顔赤くならなかったぜ。』
アップル「こんにちはー!キッチンマカロンでーす!お弁当届けに来ました!」
アーモンド「あらアップル。ご苦労様。」
虫「やった!飯だ!」
アーモンド「まーだーよ!キリが良いとこまでやってからにしなさい。」
虫「うう…。」
アーモンド「昨日のお弁当どうだった?」
小人「エッグエッグチーズサンドだろ。殻が入ってたぜ。」
アップル「うそ!」
小人「でも味は美味かったぜ。」
アーモンド「ブゥはともかく、あの子達不器用なのによく料理店なんてやろうと思ったわね。」
アップル「食べるのが好きだからって言ってたわよ。おかげでまた太ったみたいだけど。」
アーモンド「やっぱり。」
ピィ『そして私達5匹のマカロンは長靴の世界フェアリーホイップで、キッチンマカロンっていう料理店をやってるの。』
キィ「新しく注文入ったよー!ハッピーキャロットプリンと夢のフラワーサラダとエッグエッグチーズサンド2人前!」
ピィ「オッケー任せて!」
キィ「あと昨日卵の殻が入ってたから気をつけてだって!」
レェ「ぎくっ。」
グゥ「ココアさん、皿洗い終わりましたか?」
ココア「えぇ。新しい食器が増えたのね。」
ブゥ「子供達が作った食器だよ。うちで使う事になったんだ。」
ココア「これはマフィンが作ったのかしら。ほら、これマフィンとノエルの似顔絵じゃない?」
ブゥ「ああ本当だ。」
レェ「あのメガネにそれ使わせようぜ。」
ブゥ「もぅレェったら。」
グゥ「その器はブラウニーくんですかねぇ。翼がついてます。」
ココア「本当だわ。…この青いのはもしかしてボネかしら?」
グゥ「もしかしたらそうかもしれませんね。ボネくん青が好きですものねぇ。」
ブゥ「ボネくんはいつもの葉っぱの上?」
ココア「ええ。最近凄い楽しそうにしてるわ。」
ピィ「ココア、明日から包丁握ってみましょ。」
ココア「本当?」
ピィ「出来る事が多い方が楽しいでしょ。ココアの方が指長いし綺麗に切れるわよ。」
ココア「わあ、楽しみ。」
ピィ『ノエルとボネは仲直り。ココアも嬉しそうにしてるわ。ココアは女の子だけあって細かいとこに気がきくわ。このままベビーリーフの調理師になってもらいたいわね。ボネは良く1人で絵を描いてるわ。最初はココアと一緒に料理店で働いてたんだけどね。絵を描く方が楽しかったみたい。クッキーが作った建物に色を塗ったりもしてるのよ。よく笑うようになって安心したわ。』
その日の夜ー。
レェ「はー疲れた疲れた。」
ノエル「皆んなお疲れ様。」
ピィ「しっかしこんなに動いてるのに何で痩せないのかねぇ。」
キィ「食べてるからだよ。」
長靴の上で星を眺めながら会話をする5匹のマカロンとノエル。
ブゥ「ノエルくんマフィンちゃんが可愛いコップ作ってたよ。」
ノエル「ん?ああ。見たよ。」
レェ「お前も男としてはっきりしねえとダメだぞ。メガネの為にも。」
ノエルをからかうレェ。
グゥ「ノエルくん明日は学校お休みなんですってね。」
ピィ「そうなの?ならご飯食べに来なさいよ。」
ノエル「あ、ごめん。明日はボネと遠くまでキノコ採りに行く約束してるんだ。また別の機会に食べに行くよ。」
ピィ「あらそう。」
ブゥ「ボネくん元気になって良かったね。」
ノエル「うん。ありがとう。皆んなのおかげだよ。」
ピィ「私達は何もしてないわよ。ちょっと面倒見ただけで、あとはあんたが長靴からぐいぐい引っ張り出してたでしょ。」
グゥ「このまま平和な世界が続いて欲しいですねぇ。」
ピィ「生き物が生きてる限り争いは生まれるからね。」
キィ「そういう時は美味しいもの食べれば良いんだよ。幸せになれるよ。」
ピィ「全くその通りよ。」
ノエル「星が綺麗だ…。」
ピィ『新しく作り上げたこの世界がずっと平和であるように、
この世界から憎しみや悲しみが無くなるように、
実現できるように皆んなで頑張りましょ。
もちろんダイエットもね。
めでたしめでたし。』
最終話 新しい世界
おわり
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