キィ「葉っぱを集めて欲しい?」
ピィ「そう、キィとグゥにね。レェとブゥには枝や茎を集めて欲しいの。」
ブゥ「え……。」
レェ「………。」
ピィ「じゃあ、私はアップルともっと奥へ行ってくるわ。」
ブゥ、キィ、レェ、グゥ「………………………。」
ブゥ「……じゃあ、始める?」
レェ「はぁ?お前あいつの言いなりになる気かよ。」
ブゥ「え…。あ、いや…。」
グゥ「ピィさん…、ここで生きてくって本気で言ってるのでしょうか…?」
キィ「あたし無理…。こんな散々な目にあってるのに…。」
グゥ「ですよね…。」
レェ「あいつついに頭おかしくなっちまったのか?」
グゥ「はぁ……。どうしましょうかね…。これから…。」
キィ「助けを呼んでも誰にも聞こえないしね…。」
グゥ「あ、穴を開けてそこから脱出するってのはどうでしょう?」
ブゥ「それ良いかもね!」
レェ「そんなうまくいくかね…。」
キィ「とりあえずやってみよう!」
4匹は落ちていた枝を使い、長靴に穴を開けようと突き始めた。
ガッ!ガッ!ガッ!
キィ「ひぃひぃひぃ……。」
グゥ「ぜぇぜぇぜぇぜぇ…。」
キィ「つ、疲れた…。ぜぇぜぇ…。」
グゥ「皆さん…。ぜぇぜぇ…。もう少し…頑張りましょう…。ぜぇぜぇ…。」
約30分程突いたが、穴が開く様子はない。
レェ「…ぜぇぜぇぜぇぜぇ…。あ〜〜〜クッソ!!!」
枝を地面に投げつけるレェ。
キィ「ど、どうしたの?」
レェ「手がいてぇから休むわ。」
ブゥ「そんな…。皆んなだって手痛いし疲れてるんだよ…?」
レェ「うっせえ!!!」
ブゥ、キィ、グゥ「……………。」
レェの態度に困りながら、ブゥ、キィ、グゥの3匹は作業を再開した。
ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ……。
へぇ…へぇ…へぇ…へぇ……。
ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…。
キィ「ねぇ…ちょっと休もう……。ぜぇ…ぜぇ…。」
グゥ「そ、そうですね…。ぜぇ…ぜぇ…。」
ブゥ「ねぇレェ…。そろそろ手伝ってよ…。ぜぇ…ぜぇ…。」
レェ「ぐぅ…ぐぅ…。」
キィ「ちょっと…寝てるの?」
グゥ「レェさん、起きてください〜。」
ブゥ「ねぇ起きてよ。皆んな疲れてるんだよ。」
レェ「うっせえな〜。ムニャムニャ…。」
プチッ
ブゥ「良い加減しろよ!!!」
レェ「な、なんだよ。」
ブゥ「自分だけ手抜いて楽しやがって!!皆んなで助けを呼ぶ時もレェだけ叫んでなかったし!!全部こっちにぶん投げやがって!!そのくせ上から目線で文句ばっか言いやがって!」
ブゥ「ピィもピィで勝手に自分の都合の良いように仕事押しつけやがって!!このクズどもが!」
キィ「こ、こわい……。」
グゥ「ブ、ブゥさん、落ち着いて…。」
グゥ「あ!ブゥさん!どこ行くんですか!」
皆んなから離れ、その場から逃げ出したブゥ。
イライライライライライライライライライライライライライライライラ…………。
ブゥ(もぅ顔も見たくない。あんなやつずっとここで閉じ込められてればいいんだ。)
ブゥ「……………はぁ……。どうしよう……。これから……。」
ブゥ「僕、何してんだろう………。」
第6話 虚しい心
おわり
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